当記事では、PaloAltoのポリシー設定で混乱しがちな「アプリケーション」と「サービス」の違いについて記載します。
目次
機器情報
ハードウェア:PA-440
バージョン :11.2.8
基本知識
PaloAlto Networks のファイアウォールでは、通信を制御するために「アプリケーション」と「サービス」を設定することができます。
この2つは似ているように見えますが、役割は少し異なります。
アプリケーションとは
App-ID※1 機能によって識別される通信の種類を指します。
※1 アプリケーション・シグネチャ、プロトコル・デコーディング、ヒューリスティクスなどの複数の技術を使ってアプリケーションを識別する機能です。
ポート番号に依存せず、通信の特徴やシグネチャを解析することで「どのアプリケーションの通信か」を特定します。
▼使用時のポイント
「業務アプリは許可」「不要なアプリはブロック」といった柔軟なポリシーを実現可能です。
例)業務で使用するMicrosoft Teamsは許可
サービスとは
ポート番号とプロトコルに基づいて通信を識別する仕組みです。
シンプルに「どのポートを通すか」を制御します。
▼使用時のポイント
アプリケーション + サービスを併用し、アプリ識別とポート制御を両方の条件で縛ることが可能です。
例)許可アプリケーションをYouTube、サービスをservice-https(tcp/443)に設定します。
→「TCP/443以外のポートからのYouTube通信は通さない」といった細かい制御が可能
設定方法
- アプリケーション「DNS」の通信を許可する
GUI上から、[Policies]>[セキュリティ]>[追加]からポリシーを作成します。
アプリケーションの設定
サービスの設定
application-default [アプリケーション-デフォルト]:選択したアプリケーションが、
PaloAlto Networksによって定義されたデフォルトのポートでのみ許可または拒否されます。
※メーカ公式から許可ポリシーに使用することが推奨されています。
アプリケーション「DNS」はどのようなサービスが事前に定義されているのか
[オブジェクト]>[アプリケーション]から確認することが可能です。
標準ポート/セキュアなポートに記載されているポートが事前に定義されているポートです。
DNS通信が当該ポート以外で発生することは脅威である可能性があるため、
application-defaultを指定することで、その脅威を排除することが可能です。
参考までに
サービス設定項目ではドロップダウンリストからapplication-default以外にいずれかを選択することができます。
any[すべて]:選択したアプリケーションがすべてのプロトコルやポートで許可または拒否されます。
選択:[Objects]>[サービス]または[サービスグループ]で作成した設定を選択することで細かい制御が可能になります。
まとめ
PaloAltoのセキュリティポリシーにおいて、アプリケーションとサービスはそれぞれ異なる観点で通信を制御する仕組みです。
・アプリケーション:通信の中身を識別して制御
・サービス:ポート番号とプロトコルで制御
基本はアプリケーションベースでの制御が推奨されますが、サービスと併用することで「どのポートを通るか」まで制限することが可能です。
つまり、アプリ識別とポート制御を両方の条件で縛ることにより、より細かくセキュリティを強化することができます。
参考文献
https://pansetech.net/app-id/
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