FortiGateではトラフィックログを収集できますが、FortiGateにてすべての転送トラフィックログを表示したい場合、デフォルト設定では出力されません。ここではすべての転送トラフィックログをGUIに表示し確認するための設定変更方法をご紹介します。
目次
前提条件
本記事内で利用しているFortiGate のバージョンは以下の通りです。
- FortiOS
- v6.4.2 build 1723
確認事項
転送トラフィックログをGUIに表示するために必要な事項の確認方法を解説します。
メモリにログを保存しているかを確認
- GUIより[ログ&レポート] > [ログ設定]を選択します。
- ローカルログのメモリが有効化しているかを確認します。
ファイアウォールポリシーにてロギング設定を有効化しているかを確認
- GUIより[ポリシー&オブジェクト] > [ファイアウォールポリシー]を選択します。
- 各ポリシーの設定で赤枠の[許可トラフィックをログ]を有効化し、【すべてのセッション】が選択されていることを確認します。
ログのSeverity(重大度)の設定を確認
FortiGateのSeverityについてはこちらを参照してください。
- 現在のSeverityを確認するためには、CLIにて以下のコマンドを実行します。
# show full-configuration log memory filter config log memory filter set severity warning set forward-traffic enable set local-traffic disable set multicast-traffic enable set sniffer-traffic enable set anomaly enable set voip enable set filter '' set filter-type include end
コマンドを実行し、[set severity]の項目を確認します。
上記では、現在のSeverityがwarningとなっていることが確認できます。 - Severityレベルがwarningの場合、すべての転送トラフィックログが保存されないため、以下のコマンドを実行し、Severityレベルをinformationに変更します。
# config log memory filter (filter) # set severity information (filter) # end
- 2の設定変更が正しく行われているかを確認します。
# show full-configuration log memory filter config log memory filter set severity information set forward-traffic enable set local-traffic disable set multicast-traffic enable set sniffer-traffic enable set anomaly enable set voip enable set filter '' set filter-type include end
以上でFortiGateにおける転送トラフィックログをGUIに表示する方法についての説明は終了となります。
※公開日:2021/04/28
更新日:2022/01/28
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