NW機器

ネットワーク機器への不正接続の検知(PaloAlto)

この記事は投稿日から4年以上経過しています。

ネットワーク機器の空きポートに機器が接続された場合に、管理者へメールを通知する仕組みを作ります。

仕組み

LogStare Collectorを使用して、ネットワーク機器のポートがリンクアップした場合に障害として、メール通知を行うように設定します。

環境

LogStare Collector端末

  • IPアドレス:10.0.0.1/24
  • 監視ソフト:LogStare Collector 1.6.0
  • ライセンス:無償版

PaloAlto PA-220

  • IPアドレス:10.0.0.2/24 ※管理インターフェースに設定
  • SNMPコミュニティ名:lsc

メールサーバ

  • IPアドレス:10.0.0.3/24
  • 暗号化/認証:なし
  • 宛先メールアドレス:alert@secuavail.localdomain

 

設定手順

PaloAlto PA-220の設定

設定済みの場合は、「LogStare Collectorの設定」から実施します。

  1. SNMPコミュニティ名を設定
  2. SNMPを有効化
  3. 設定反映

SNMPコミュニティを設定

PA-220の管理画面から【Device>セットアップ>操作>その他>SNMPのセットアップ】をクリックします。

表示されたダイアログの【SNMPコミュニティ名】を設定して、【OK】をクリックします。

SNMPを有効化

PA-220の管理画面から【Device>セットアップ>インターフェース>Management】をクリックします。

表示されたダイアログの【ネットワークサービス>SNMP】と【ネットワークサービス>Ping】にチェックを入れ、【OK】をクリックします。

設定反映

PA-220の管理画面から【コミット】をクリックします。

表示されたダイアログの【コミット】をクリックします。

LogStare Collectorの設定

未インストールの場合はつきましては、下記の記事をご参照の上、インストールを実施ください。

また、インタフェース監視を設定済みの場合は、「3. 検知基準を変更」から実施します。

  1. 監視対象デバイス登録
  2. インタフェース監視設定の追加
  3. 検知基準を変更
  4. メールアドレスを設定

監視対象デバイス登録

以下のようにPA-220をデバイスとして登録します。

※詳細につきましては、下記の記事をご参照ください。
監視対象デバイスの設定

インタフェース監視設定の追加

以下のようにインタフェース監視項目を追加します。テスト結果よりステータスが「down」となっていることがわかります。

※詳細につきましては、下記の記事をご参照ください。
SNMP監視の設定

検知基準を変更

【監視・ログ収集設定>監視・収集>デバイス>PA-220】をクリックし、【監視収集一覧>先程登録した監視設定】をクリックします。

表示されたダイアログの【マッチング検知】の右の欄をクリックします。

表示されたダイアログの【マッチしたら異常】から【マッチしなかったら異常】へ値を変更して、【更新】をクリックします。
一つ前のダイアログに戻りましたら、ダイアログ右下の【追加】をクリックします。

メールアドレスを設定

最後にメールアドレスを設定します。

※詳細につきましては、下記の記事をご参照ください。
LogStare Collector における環境設定について

動作確認

PaloAlto PA-220のインタフェースのうち、ethernet1/8へLANケーブルを挿します。

設定したメールアドレス宛にアラートメールが通知されますので、LogStare Collectorへログインします。

LogStare CollectorのDSV上では、PA-220が障害となっています。

デバイスをクリックすると、障害の原因はethernet1/8であることがわかります。

 

以上です。

記載されている会社名、システム名、製品名は一般に各社の登録商標または商標です。

当社製品以外のサードパーティ製品の設定内容につきましては、弊社サポート対象外となります。

【仕様】停止・起動処理を誤ると停止処理を受け付けなくなる前のページ

Linux 版 LogStare Collector にWMI パッケージをインストールする次のページ

ピックアップ記事

  1. Zabbixヒストリデータのレポート生成について
  2. 自社製品をAMIにしてAWSマーケットプレイスへ出品
  3. IoT機器「Raspberry pi」とLogStare Collectorで温…
  4. ログフォワーダー「okurun.jar」について

関連記事

  1. NW機器

    BUFFALO製スマートスイッチにおけるSNMP設定

    当記事では、BUFFALO製スマートスイッチにSNMP の設定を投入す…

  2. A10ThunderをSNMPで監視する

    NW機器

    A10 ThunderをSNMPで監視するための設定方法

    当記事では、A10ネットワークス社  Thunder シリーズのSNM…

  3. Windows/Linux

    LSCサーバのWindowsファイアウォールにてWMI、Syslog、SNMP、PING通信を許可す…

    当記事では、LSCサーバのWindowsファイアウォールにてWMI、S…

  4. NW機器

    D-Link製レイヤ2スマートスイッチにおけるSYSLOG/SNMP設定

    当記事では、D-Link製レイヤ2スマートスイッチにSYSLOG/SN…

  5. Nutanix Prism ElementにOVAファイルをインポートする方法

    NW機器

    Nutanix Prism ElementにOVAファイルをインポートする方法

    当記事では、Nutanix Prism ElementにOVAファイル…

  6. Windows/Linux

    Windowsイベントログの監視について

    当記事では、LogStare Collector(以下、LSCと記載)…

ナレッジステアはセキュアヴェイルグループが運営しています

ネットワーク管理者向けセキュリティセミナー

無料で使えるシステム監視・ログ管理ソフト

  1. NW機器

    Nutanix Prism ElementにおけるSNMP監視/REST API…
  2. SNMPを触ってみた

    ログ分析・監視テクニック

    SNMPとは?新入社員が生まれてはじめて触ってみた!
  3. NW機器

    SonicWall UTMにSyslog送信設定を追加する方法について
  4. AWS/Azure

    AWSマーケットプレイス上から無償版のLogStare Collectorを試す…
  5. 実践記事

    DNSキャッシュポイズニングやってみた
PAGE TOP