当記事では、Linux版LogStare Collector (以下 : LSC) における以下の作業についての方法を記載します。
- LSCのインストール手順
- LSCの起動/停止手順
- LSCのアップデート手順
- LSCのアンインストール手順
目次
更新履歴
2020/08/21 新規公開しました。
2022/05/11 仕様変更について追記しました。
2024/05/09 ライセンスの登録が失敗した場合の対処方法が記載されているリンクを追記しました。
仕様変更
LogStare Collector v2.3.0 build 220429 よりインストーラの仕様が変更されています。
詳細は以下の記事を参照してください。
LogStare Collector v2.3.0 におけるインストーラの仕様変更
LSCのインストール手順
Linuxへのインストール事前準備手順
Linuxへのインストール作業の事前準備手順を記載しています。
インストール前に次の2点を確認してください。
- Java Development Kit(JDK)の確認
LSCの動作にはJDKが必要となります。
※LSCではJDK12以降のバージョンが必要です。
JDKがインストールされていない場合は、以下の記事をご参照ください。
LogStare Collectorにて使用するJavaバージョンを変更する方法 Linux版 - LSCの実行ファイルのダウンロード
セキュアヴェイル社のWebサイトからLinux版の実行ファイルをダウンロードし、
LSCをインストールするLinux上に配置します。 - SELinuxのステータスの変更
SELinuxのステータスを確認し、Enforcing になっている場合は、
Permissive へと変更してください。
確認方法
・以下のコマンドを実行します。# getenforce Enforcing
一時的に変更する方法
・以下のコマンドを実行します# setenforce 0 # getenforce Permissive
永久的に変更する方法
・以下のコマンドを実行し、設定ファイルを開きます。# vi /etc/selinux/config # This file controls the state of SELinux on the system. # SELINUX= can take one of these three values: # enforcing - SELinux security policy is enforced. # permissive - SELinux prints warnings instead of enforcing. # disabled - No SELinux policy is loaded. SELINUX=enforcing # SELINUXTYPE= can take one of these three values: # targeted - Targeted processes are protected, # minimum - Modification of targeted policy. Only selected processes are protected. # mls - Multi Level Security protection. SELINUXTYPE=targeted
・「SELINUX」の値を permissive に変更します。
# This file controls the state of SELinux on the system. # SELINUX= can take one of these three values: # enforcing - SELinux security policy is enforced. # permissive - SELinux prints warnings instead of enforcing. # disabled - No SELinux policy is loaded. SELINUX=permissive # SELINUXTYPE= can take one of these three values: # targeted - Targeted processes are protected, # minimum - Modification of targeted policy. Only selected processes are protected. # mls - Multi Level Security protection. SELINUXTYPE=targeted
・変更した値に誤りがないか確認します。
※誤りがある場合は「Mode from config file」の値が error (Success) になります。
その場合は設定ファイルを確認してください。# sestatus SELinux status: enabled SELinuxfs mount: /sys/fs/selinux SELinux root directory: /etc/selinux Loaded policy name: targeted Current mode: enforcing Mode from config file: permissive 誤りがある場合は error (Success) Policy MLS status: enabled Policy deny_unknown status: allowed Memory protection checking: actual (secure) Max kernel policy version: 33
・OSを再起動します。
# reboot
LinuxへのLSCインストール
- ダウンロードした実行ファイル(binファイル)を以下の手順で実行し、セットアップを行います。
ターミナルウィンドウから以下のコマンドを実行します。# cd /ダウンロードファイルの保存先ディレクトリ # chmod +x logstare-collector-1.8.0-setup.bin # ./logstare-collector-1.8.0-setup.bin
- LSCのインストール先を指定して、「Enter」キーを押してください。
デフォルトとして「/usr/local」が設定されています。=== LogStare Collector 初期設定 === LogStare Collector のインストール先を指定してください。デフォルトは /usr/local になります。 指定先に LogStare Collector が存在する場合はアップデートを行います。 [インストール先] :
- JDK12が配置されているパスを指定して、「Enter」キーを押してください。
※今回はJDK12を使用しております。LogStare Collector が使用するJREパスを指定してください。デフォルトは /usr/java/default になります。(Java Runtime Environment 7 以上のJREパスをご指定ください) [JRE] : /usr/lib/jdk-12.0.1
- LSCが使用するポート番号を指定して、「Enter」キーを押してください。
ポート番号はデフォルトで80番がセットされています。LogStare Collector が使用するサービスポートを指定してください。デフォルトは 80 になります。 [サービスポート] : 80
- 「インストール先」、「JRE」、「サービスポート」の設定に誤りがないことを確認してください。
=== LogStare Collector インストール先・環境設定確認 ==== インストール先・環境設定に誤りがないことを確認してください [インストール先] : /usr/local [JRE] : /usr/lib/jdk-12.0.1 [サービスポート] : 80
- 誤りが無ければ「y」を押して「Enter」キーを押してください。インストールが開始します。
=== LogStare Collector インストール先・環境設定確認 ==== インストール先・環境設定に誤りがないことを確認してください [インストール先] : /usr/local [JRE] : /usr/lib/jdk-12.0.1 [サービスポート] : 80 LogStare Collectorのインストールを行いますか?[y/N] :
- 以下の様にインストールの進行状況が表示されます。
正常にインストールが終了すると「LogStare Collector Install Finish」というメッセージが表示されます。
「Enter」キーを押して、プロンプト表示に戻ります。インストール中... LogStare Collector Install Finish
【参考:JDKパスが不明な場合】
-
- ユーティリティ「alternatives」コマンドを使用して現在登録されているjava情報から確認できます。
- コマンド「alternatives - -config java」にて登録されているjavaの一覧を表示します。
-
- JDKパスを確認したら、使用するJavaの選択番号を押して「Enter」キーを押します。
# alternatives --config java 2 プログラムがあり 'java' を提供します。 選択 コマンド ----------------------------------------------- * 1 /usr/lib/jdk-12.0.1/bin/java + 2 /usr/lib/jdk-14.0.1/bin/java Enter を押して現在の選択 [+] を保持するか、選択番号を入力します:
-
※/bin/javaより前の部分がJDKパスとなります。
【参考:ライセンス登録に失敗した場合】
ライセンス登録に失敗した場合は、以下の記事をご参照ください
ライセンス登録に失敗する場合の原因と対処方法
LSCの起動/停止手順
LSCの起動方法
LSCv2.0.0build200731以前
- インストール先/sbinディレクトリ内のシェルスクリプト実行で起動を行います。
# cd /usr/local/logstarecollector/sbin
- コマンド「./start_kallista.sh」でLogStare Collector起動シェルスクリプトを実行します。
# ./start_kallista.sh
- ターミナル上に起動ログが出力され、最後に「Started @XXXXms」が表示されたら起動は完了です。
「Enter」キーを押してプロンプト表示に戻ってください。
LSCv2.0.1build201113以降
- インストール先/sbinディレクトリ内のシェルスクリプト実行で起動を行います。
# cd /usr/local/logstarecollector/sbin
- コマンド「./start_kallista.sh」でLogStare Collector起動シェルスクリプトを実行します。
# ./start_kallista.sh
- ポートの競合を検知した場合は、ユーザの任意で起動を行うか選択します。
※「y」を選択した場合は、競合したポートの機能を正しく利用できません。# ./start_kallista.sh WARN: tcp port(10514) is in use! WARN: tcp port(514) is in use! WARN: udp port(514) is in use! WARN: tcp port(21) is in use! WARN: udp port(162) is in use! Some services cannot start properly. Do you want to continue anyway? [Y/N] : y
- ターミナル上に起動ログが出力され、最後に「Started @XXXXms」が表示されたら起動は完了です。
「Enter」キーを押してプロンプト表示に戻ってください。
(参考)3にてポート競合した状態で起動した場合は、環境設定で以下のように表示されます。
※ LSCの管理画面へのログイン方法については、以下の記事をご参照ください。
LogStare Collectorへのログイン及びログアウト Windows/Linux共通
LSCの停止方法
- インストール先/sbinディレクトリ内のシェルスクリプト実行で起動を行います。
# cd /usr/local/logstarecollector/sbin
- コマンド「./stop_kallista.sh」でLogStare Collector停止シェルスクリプトを実行します。
# ./stop_kallista.sh
LSCのアップデート
ダウンロードした実行ファイル(binファイル)を以下の手順で実行し、セットアップを行います。
- LSCを停止します。
※上述したLSCの起動/停止手順をご参照ください。 - ターミナルウィンドウから以下のコマンドを実行します。
# cd /ダウンロードファイルの保存先ディレクトリ # chmod +x logstare-collector-1.8.0-setup.bin # ./logstare-collector-1.8.0-setup.bin
- LSCのインストール先を指定して、「Enter」キーを押してください。
デフォルトとして「/usr/local」が設定されています。=== LogStare Collector 初期設定 === LogStare Collector のインストール先を指定してください。デフォルトは /usr/local になります。 指定先に LogStare Collector が存在する場合はアップデートを行います。 [インストール先] :
- 「y」を押して「Enter」キーを押してください。インストールが開始します。
LogStare Collector が既にインストールされています。 LogStare Collector のアップデートを行いますか?[y]
- 以下の様にアップデートの進行状況が表示されます。
LogStare Collector アップデート中... LogStare Collector のアップデートが完了しました。
- 正常にインストールが終了すると「LogStare Collector のアップデートが完了しました。」というメッセージが表示されます。
「Enter」キーを押して、プロンプト表示に戻ります。
LSCのアンインストール
- LSCを停止します。
※上述したLSCの起動/停止手順をご参照ください。 - インストール先に設定したディレクトリに移動し、ディレクトリ情報を表示してください。
# cd /usr/local # ls … logstarecollector …
- 「logstarecollector」のディレクトリを削除します。
コマンド「rm -rf logstarecollector」でディレクトリの削除を実施できます。# rm -rf logstarecollector
- ディレクトリ削除を行ったら、再度コマンド「ls」でディレクトリ情報を表示して、「logstarecollector」がディレクトリ削除されていることを確認できればアンインストールは完了です。
# cd /usr/local # ls … …
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