当記事では、SNMPのご利用においてSNMPv1、SNMPv2cを比較し、SNMPv2cをご利用頂くメリットについて記載致します。
事前準備
ご利用の機器にSNMP環境の構築が完了していること。
Linux環境ならびにWindows環境への環境構築が未設定の場合は、下記ナレッジベースをご覧下さい。
・Linux Server環境(CentOS,UbuntuServer)にSNMP(v1, v2c) 設定を追加する
・Windows Server (2019,2016, 2012 R2)にSNMP (v1, v2c) 設定を追加する
SNMPv1、SNMPv2cの比較
1.応答品質の違いについて
SNMPv2cには※SNMPトラップにおける再送確認がある為、SNMP情報を取得する際にSNMPv1と比較した場合に高い品質で情報の取得ができます。
※SNMPトラップ:SNMPでネットワーク上の機器を監視する際に、監視下の機器(SNMPエージェント)側から管理用コンピュータ(SNMPマネージャ)に向けて 能動的に発信される通知のこと。
2.SNMP情報取得方法の違い
SNMPv2cでは取得情報の仕組みの違いにより、一度に多くの情報をまとめてSNMPマネージャーに送る事ができる為、※PDUのやり取りが少なく済むことでSNMP情報のデータ取得速度が数倍早くなっています。
※PDU:送受信される最小の情報の単位のこと
以上が主な違いとなります。
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