LogStare Collector リファレンス

LogStare Collectorインストールからアンインストールまで Linux版

この記事は投稿日から3年以上経過しています。

当記事では、Linux版LogStare Collector (以下 : LSC) における以下の作業についての方法を記載します。

  • LSCのインストール手順
  • LSCの起動/停止手順
  • LSCのアップデート手順
  • LSCのアンインストール手順

更新履歴

2020/08/21 新規公開しました。
2022/05/11 仕様変更について追記しました。

仕様変更

LogStare Collector v2.3.0 build 220429 よりインストーラの仕様が変更されています。詳細は以下の記事を参照してください。
LogStare Collector v2.3.0 におけるインストーラの仕様変更

LSCのインストール手順

Linuxへのインストール事前準備手順

Linuxへのインストール作業の事前準備手順を記載しています。
インストール前に次の2点を確認してください。

  1. Java Development Kit(JDK)の確認
    LSCの動作にはJDKが必要となります。
    ※LSCではJDK12以降のバージョンが必要です。JDKがインストールされていない場合は、以下の記事をご参照ください。
    LogStare Collectorにて使用するJavaバージョンを変更する方法 Linux版
  2. LSCの実行ファイルのダウンロード
    セキュアヴェイル社のWebサイトからLinux版の実行ファイルをダウンロードし、LSCをインストールするLinux上に配置します。

LinuxへのLSCインストール

  1. ダウンロードした実行ファイル(binファイル)を以下の手順で実行し、セットアップを行います。
    ターミナルウィンドウから以下のコマンドを実行します。

    # cd /ダウンロードファイルの保存先ディレクトリ 
    # chmod +x logstare-collector-1.8.0-setup.bin 
    # ./logstare-collector-1.8.0-setup.bin
    
    
  2. LSCのインストール先を指定して、「Enter」キーを押してください。
    デフォルトとして「/usr/local」が設定されています。

    === LogStare Collector 初期設定 === 
    LogStare Collector のインストール先を指定してください。デフォルトは /usr/local になります。 
    指定先に LogStare Collector が存在する場合はアップデートを行います。 
    [インストール先] :
  3. JDK12が配置されているパスを指定して、「Enter」キーを押してください。
    ※今回はJDK12を使用しております。

    LogStare Collector が使用するJREパスを指定してください。デフォルトは /usr/java/default になります。(Java Runtime Environment 7 以上のJREパスをご指定ください) 
    [JRE] : /usr/lib/jdk-12.0.1
  4. LSCが使用するポート番号を指定して、「Enter」キーを押してください。
    ポート番号はデフォルトで80番がセットされています。

    LogStare Collector が使用するサービスポートを指定してください。デフォルトは 80 になります。 
    [サービスポート] : 80
  5. 「インストール先」、「JRE」、「サービスポート」の設定に誤りがないことを確認してください。
    === LogStare Collector インストール先・環境設定確認 ==== 
    インストール先・環境設定に誤りがないことを確認してください 
    [インストール先] : /usr/local 
    [JRE] : /usr/lib/jdk-12.0.1 
    [サービスポート] : 80
  6. 誤りが無ければ「y」を押して「Enter」キーを押してください。インストールが開始します。
    === LogStare Collector インストール先・環境設定確認 ==== 
    インストール先・環境設定に誤りがないことを確認してください 
    [インストール先] : /usr/local 
    [JRE] : /usr/lib/jdk-12.0.1 
    [サービスポート] : 80
    
     LogStare Collectorのインストールを行いますか?[y/N] :
  7. 以下の様にインストールの進行状況が表示されます。
    正常にインストールが終了すると「LogStare Collector Install Finish」というメッセージが表示されます。
    「Enter」キーを押して、プロンプト表示に戻ります。

    インストール中... 
    LogStare Collector Install Finish

【参考:JDKパスが不明な場合】

    1. ユーティリティ「alternatives」コマンドを使用して現在登録されているjava情報から確認できます。
      コマンド「alternatives - -config java」にて登録されているjavaの一覧を表示します。
      1. JDKパスを確認したら、使用するJavaの選択番号を押して「Enter」キーを押します。
    # alternatives --config java 
    2 プログラムがあり 'java' を提供します。 
    選択 コマンド ----------------------------------------------- 
    * 1 /usr/lib/jdk-12.0.1/bin/java 
    + 2 /usr/lib/jdk-14.0.1/bin/java
     Enter を押して現在の選択 [+] を保持するか、選択番号を入力します:

     

※/bin/javaより前の部分がJDKパスとなります。

LSCの起動/停止手順

LSCの起動方法

LSCv2.0.0build200731以前

  1. インストール先/sbinディレクトリ内のシェルスクリプト実行で起動を行います。
    # cd /usr/local/logstarecollector/sbin
  2. コマンド「./start_kallista.sh」でLogStare Collector起動シェルスクリプトを実行します。
    # ./start_kallista.sh
  3. ターミナル上に起動ログが出力され、最後に「Started @XXXXms」が表示されたら起動は完了です。
    「Enter」キーを押してプロンプト表示に戻ってください。

 

LSCv2.0.1build201113以降

  1. インストール先/sbinディレクトリ内のシェルスクリプト実行で起動を行います。
    # cd /usr/local/logstarecollector/sbin
  2. コマンド「./start_kallista.sh」でLogStare Collector起動シェルスクリプトを実行します。
    # ./start_kallista.sh
  3. ポートの競合を検知した場合は、ユーザの任意で起動を行うか選択します。
    ※「y」を選択した場合は、競合したポートの機能を正しく利用できません。

    # ./start_kallista.sh 
    WARN: tcp port(10514) is in use! 
    WARN: tcp port(514) is in use! 
    WARN: udp port(514) is in use! 
    WARN: tcp port(21) is in use! 
    WARN: udp port(162) is in use! 
    
    Some services cannot start properly. 
    Do you want to continue anyway? [Y/N] : y
  4. ターミナル上に起動ログが出力され、最後に「Started @XXXXms」が表示されたら起動は完了です。
    「Enter」キーを押してプロンプト表示に戻ってください。

(参考)3にてポート競合した状態で起動した場合は、環境設定で以下のように表示されます。

※ LSCの管理画面へのログイン方法については、以下の記事をご参照ください。
LogStare Collectorへのログイン及びログアウト Windows/Linux共通

LSCの停止方法

  1. インストール先/sbinディレクトリ内のシェルスクリプト実行で起動を行います。
    # cd /usr/local/logstarecollector/sbin
  2. コマンド「./stop_kallista.sh」でLogStare Collector停止シェルスクリプトを実行します。
    # ./stop_kallista.sh
    
    

LSCのアップデート

ダウンロードした実行ファイル(binファイル)を以下の手順で実行し、セットアップを行います。

  1. LSCを停止します。
    ※上述したLSCの起動/停止手順をご参照ください。
  2. ターミナルウィンドウから以下のコマンドを実行します。
    # cd /ダウンロードファイルの保存先ディレクトリ 
    # chmod +x logstare-collector-1.8.0-setup.bin 
    # ./logstare-collector-1.8.0-setup.bin
  3. LSCのインストール先を指定して、「Enter」キーを押してください。
    デフォルトとして「/usr/local」が設定されています。

     === LogStare Collector 初期設定 === 
    
    LogStare Collector のインストール先を指定してください。デフォルトは /usr/local になります。 
    指定先に LogStare Collector が存在する場合はアップデートを行います。
    [インストール先] :

     

  • 「y」を押して「Enter」キーを押してください。インストールが開始します。
    LogStare Collector が既にインストールされています。
    LogStare Collector のアップデートを行いますか?[y]
  • 以下の様にアップデートの進行状況が表示されます。
    LogStare Collector アップデート中... 
    LogStare Collector のアップデートが完了しました。
  • 正常にインストールが終了すると「LogStare Collector のアップデートが完了しました。」というメッセージが表示されます。
    「Enter」キーを押して、プロンプト表示に戻ります。

LSCのアンインストール

  1. LSCを停止します。
    ※上述したLSCの起動/停止手順をご参照ください。
  2. インストール先に設定したディレクトリに移動し、ディレクトリ情報を表示してください。
    # cd /usr/local 
    # ls
     … logstarecollector …
  3. 「logstarecollector」のディレクトリを削除します。
    コマンド「rm -rf logstarecollector」でディレクトリの削除を実施できます。

    # rm -rf logstarecollector
  4. ディレクトリ削除を行ったら、再度コマンド「ls」でディレクトリ情報を表示して、「logstarecollector」がディレクトリ削除されていることを確認できればアンインストールは完了です。
    # cd /usr/local 
    # ls
     … …

     

記載されている会社名、システム名、製品名は一般に各社の登録商標または商標です。

当社製品以外のサードパーティ製品の設定内容につきましては、弊社サポート対象外となります。

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