FITELnet-FシリーズをSNMPで監視

ログ分析・監視テクニック

古河ネットワークソリューションFITELnet-FシリーズをSNMPで監視する方法

この記事は投稿日から3年以上経過しています。

当記事では、古河ネットワークソリューションFITELnet-FシリーズをSNMPを用いて監視する方法について記載します。

若手エンジニア志望者を募集!支度金あり

対象バージョン
01.06(00)
※当記事では、FITELnet-FシリーズのF220の検証結果をもとに執筆しております。

前提条件
SNMPで通信を行うインターフェースにIPアドレスが設定されており、CLIによる操作ができることとします。

設定するSNMPのバージョンはv2cのみとします。

設定を保存及び有効化するためのコマンド「save」「refresh」については記載を割愛しております。

各設定では、事前に以下のコマンドを入力してあり、特権ユーザモードにて基本設定モードになっていることとします。

#enable
#configure terminal

SNMPの設定

SNMPの設定では、コミュニティ名の設定を行います。
そのために、以下のコマンドを入力します。

# snmp-server community (コミュニティ名)

SNMPトラップの設定

SNMPトラップの設定では、以下の手順に従ってコマンドを入力します。

1.SNMPトラップ送信機能を有効にします。

# snmp-server enable traps

2.SNMPトラップの送信先を設定します。

# snmp-server host (送信先のIPアドレス) (コミュニティ名) v2c

3.SNMPトラップの送信元IPアドレスとして使用するインターフェースを設定します。

# snmp-server source-interface (インターフェース名) (インターフェース番号)

LogStare CollectorでのSNMPトラップの設定例

SNMPトラップの設定例として、IPsecセッションがダウンした場合について以下に記載します。

LogStare Collectorの監視・ログ収集設定>監視・収集にて、以下のようにSNMPトラップの設定を追加します。

OID(インスタンス)にはsnmpTrapOIDである「1.3.6.1.6.3.1.1.4.1.0」を、インスタンス値にはIPsecセッションダウンのOIDである「1.3.6.1.4.1.246.1.1.29.15.2.0.4」を設定しております。

snmptrap

MIBファイルについては、以下のリンクをご参照ください。
FITELnet F220/221 マニュアル&カタログ

監視・モニタリング>注意・警告にて該当する行にカーソルを合わせると、IPsecセッションがダウンした場合のSNMPトラップが表示されます。

snmptrap-ipsec

「警告」を解消するためには、以下の記事をご参照ください。

SNMPTRAP監視ステータスクリア機能の使用方法

LogStare Collectorでの監視設定

LogStare Collectorでの監視方法については以下の記事をご参照ください。

監視対象デバイスの設定
監視項目スキャンについて
SNMP監視の設定
SNMP-Trap監視設定と具体的な設定方法について

LogStare Collectorでは古河ネットワークソリューション FITELnet-Fシリーズの監視項目の自動スキャンに対応しており、CPU使用率、メモリ使用率、ポートステータス、トラフィック数等、必要な項目を自動で監視項目として追加できます。

監視可能な内容(監視項目)は以下の記事をご参照ください。

監視対象機器一覧

LogStare Reporter / LogStare Quintでのレポート例

当社のLogStare Reporter及びLogStare QuintはFITELnet-FシリーズのSNMPログの可視化に対応しています。

※LogStare Reporter及びLogStare Quintについて詳しくは以下をご覧ください
LogStare製品ラインアップ

以下はレポートの一例です。

5秒あたりのCPU使用率

snmp-log-report

インターフェース(GigaEthernet 2/1.0)を経由したトラフィック数

snmp-log-report-traffic

以上で、古河ネットワークソリューションFITELnet-FシリーズをSNMPを用いて監視する方法についての説明は終了となります。

若手エンジニア志望者を募集!支度金あり

LogStare Collector 無償版

記載されている会社名、システム名、製品名は一般に各社の登録商標または商標です。

当社製品以外のサードパーティ製品の設定内容につきましては、弊社サポート対象外となります。

Windows Server DNSのデバッグログ活用事例前のページ

FITELnet-Fシリーズのコンテナ機能でLinuxを動作させてみたよ!監視・SYSLOG受信も可能に!次のページfitelnet-f-linux-container

ピックアップ記事

  1. IoT機器「Raspberry pi」とLogStare Collectorで温…
  2. ログフォワーダー「okurun.jar」について
  3. 自社製品をAMIにしてAWSマーケットプレイスへ出品
  4. Zabbixヒストリデータのレポート生成について

関連記事

  1. NW機器

    ログ収集サーバで受信したSYSLOGの時刻がずれている問題の解決

    今回、UTM機器であるFortiGateから送信されたSYSLOGを、…

  2. ログ分析・監視テクニック

    IPCOM EX2シリーズをSNMPで監視するための設定方法

    Tech-Blogカテゴリにおけるサードパーティ製品の設定内容につきま…

  3. i-filter-cloudのアクセスログを収集

    ログ分析・監視テクニック

    i-FILTER@CloudのアクセスログをLogStare Collectorで収集するための設定…

    Tech-Blogカテゴリにおけるサードパーティ製品の設定内容につきま…

  4. ログ分析・監視テクニック

    Microsoft Defender ファイアウォールのログ活用事例

    当記事では、Microsoft Defender ファイアウォール(W…

  5. Windows/Linux

    Microsoft Defender ファイアウォールのログをLSCにて収集する方法

    当記事では、Microsoft Defender ファイアウォールのロ…

若手エンジニア志望者を募集!
LogStare Collector 無償版
クラウド活用の「困った」「焦った」事例
月額200円でM356の監査ログの運用レベルUP LogStare M365
AWSのログ分析・モニタリングに 次世代のマネージド・セキュリティ・プラットフォーム LogStare

  1. SNMPを触ってみた

    ログ分析・監視テクニック

    SNMPとは?新入社員が生まれてはじめて触ってみた!
  2. ログ分析・監視テクニック

    nProbeであらゆる通信をログに記録し可視化する
  3. NW機器

    SonicWall UTMにSyslog送信設定を追加する方法について
  4. デフォルト画像イメージ

    FortiGate

    FortiGateのSD-WAN設定について
  5. AWS/Azure

    AWSマーケットプレイス上から無償版のLogStare Collectorを試す…
PAGE TOP